⑲宇和海狩浜(うわかいかりはま)の段畑
西予市明浜町
■場所
愛媛県西予市明浜町狩浜 〈緯度・経度:33.31760964335085, 132.46130371105562付近〉(面積)約100ha (田の枚数)約9000枚
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■景観
『そびえ立つ古代遺跡を思わせる圧倒的な段畑』
宇和海狩浜の段畑は、宇和海に面するリアス式海岸の入り江と、その間近まで迫る山々を階段状に開拓した樹園地とのコントラストにより、人々を圧倒する絶景を作り上げています。特筆すべきは、石灰岩で築かれた石積。江戸時代から代々築かれた9000枚に及ぶ石積は、他の段畑とは異なり白く輝き、柑橘のオレンジ・葉の緑・空と海の青とともに彩られ 『秋光映発して橘果鮮やかなり』 と謳われています。 -
■歴史
狩浜は江戸時代、イワシの網漁が盛んな漁村でしたが、自給用の稲やサツマイモを栽培するようになり、棚田を築いたのが段畑の始まりとされています。明治に入ってイワシが不漁となったことから、人々は養蚕に活路を求めて段畑の半分を桑畑にし、桑の肥料が流れるのを防ぐために石垣が築かれたといわれています。やがて養蚕は衰え、戦時中はサツマイモや麦が作られましたが、戦後に柑橘栽培に転換しました。
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■見どころ・おすすめシーズン
10月~3月の収穫シーズン
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■近くの名所
・あけはまシーサイドサンパーク(あけはまーれ、きゃんぱ)
・河童の狛犬(若宮神社)
・大崎鼻灯台
■アクセス
【車】西予宇和ICより30分(15km)
※段畑につながる農道幅員が狭いため、狩江地域づくり活動センターに駐車の上、現地は徒歩での移動をお願いします。
【JR】卯之町駅よりタクシーで30分
【バス】狩浜バス停より徒歩1分
【フェリー】八幡浜港より車で60分